かさ比重が軽いタルクのふるい分け

CASE 030

  • 処理:ふるい分け
  • 業種:鉱業
  • 原材料:タルク
  • 導入商品:バイブロスクリーン

依頼内容

鉱物メーカー様から、「タルクをふるう金網の目詰まりがひどくてとても困っている、良いふるい機はないか」とご相談がありました。

課題・原因

既存設備は、お客様がオリジナルに製作されたふるい分け機です。1000mm四方の金網に直接エアバイブレータを4台取り付け、それをホッパの下にセットしタルクをふるい分けていました。ところが、直接伝わるエアバイブレータの振動で金網の劣化が激しく、月に一度は破れて交換しなければなりませんでした。また、エアバイブレータ自体にもタルクが降りかかるため、頻繁に故障してしまい、その度に修理や交換が必要でした。毎回生産ラインは止まるうえ、それらのランニングコストは月に数十万円です。何よりも新しい設備の導入が急務という状況でした。問題は、タルクはかさ比重が軽いため搬送のハンドリングが難しい原材料だということ。また、後工程の既設粉砕機は投入口が大きくなく、その連携も課題でした。

提案内容

ご提案したのは、振動源にユーラスバイブレータを使用した振動スクリーン「バイブロスクリーン」です。お客様が取り扱っているタルクは数種類あり、それぞれ目開きの違う金網を使用されていたので、ふるい網の種類が豊富で振幅や振動数を細かく調整できる「バイブロスクリーン」が最適だと考えたからです。タルクのかさ比重問題と後工程の粉砕機への連携は、バイブレータの取付位置を通常のトラフ下ではなく横にし、トラフ底の形状を機器中央に絞るようにカスタマイズすることで、一度に解決できるということもご説明しました。この内容にご興味を持っていただき、テストセンターで検証することになりました。当時お客様は繁忙期だったためお立ち会いはかないませんでしたが、後日、良好なテスト結果のご報告とともにテスト風景や実機の動画と写真をお見せしたところ、ご安心されたご様子で、「バイブロスクリーン」導入をご決断いただきました。納入後は、大変ご満足いただけているようで、トラブルもなく順調に稼働しているとのご報告とともに、新たに別ラインでも「バイブロスクリーン」のご注文をいただくことができました。