水分を含むコークスの効率的なふるい分け

CASE 002

  • 処理:ふるい分け
  • 業種:鉄鋼
  • 原材料:コークス
  • 導入商品:ジャンピングスクリーン

依頼内容

鉄鋼製造メーカー様から、「炉へ投入するコークスを水分の多い状態でもしっかりふるい分けしたい」とご相談がありました。

課題・原因

既存の設備は、炉へ投入するコークス用に金網のふるい機を使用していたため、雨の日などで原料が水分を多く含んだ状態になると、網の目詰まりを起こし十分なふるい分けができません。また、1mmアンダーの粉分が他の小さな塊へ付着してしまい、粉分が抜けないままのコークスが炉に投入されていました。炉内に粉分が含まれると空気の流れは悪くなり、炉壁へ悪影響を及ぼします。炉の保護・長寿命化のためにも、粉分を抜くことが必要とされていました。

提案内容

水分に起因した課題を解決するために、水分が多く凝集した原材料でも効率的にふるい分けができる「ジャンピングスクリーン」をご提案しました。「ジャンピングスクリーン」は、ウレタン製のスクリーンマットを使用しているので、波動運動による開口部の変形伸縮で水分の多い状態でも付着や目詰まりを防止します。さらに、跳ね上げ運動でコークスに付着した粉分もふるい落とせます。テスト機によるサンプルテストで検証した結果、高水分状態のコークスには特に大きな効果がありました。お客様はこのデータに大変驚き、さっそく導入をご決定いただきました。納入後も、その効果は高く評価され、同社の別工場でもご採用いただき、さらに今後予定されている、別の炉改修についての引き合いもいただいています。