重質炭酸カルシウムの余剰品種を製品化へ

CASE 012

  • 処理:粉砕
  • 業種:化学
  • 原材料:重質炭酸カルシウム
  • 導入商品:連続式バイブロミル

依頼内容

石灰製品メーカー様から、「既設の粉砕機で発生する重質炭酸カルシウムの余剰品種を、需要のある粒度に微粉砕したい」とご相談がありました。

課題・原因

既存設備では、ローラーミル等の粉砕機と当社の風力分級機「マイクロカット」を使用し、さまざまな粒度の重質炭酸カルシウム製品を製造していましたが、その過程で発生するd50=20μmの余剰品種の処理が問題となっていました。これらを需要のあるd50=5μm品に微粉砕できないかと、新たな粉砕機をご要望でしたが、設置スペースも予算も限られており、目標粒度を達成する能力を備えた上、シンプルかつコンパクトな機種であることが求められていました。

提案内容

課題をクリアできる機種として、2ドラム仕様の粉砕機「連続式バイブロミル」200Lを選定しました。粉体エンジニアリングセンターにてサンプルテストを重ねた結果、媒体をボールにすることで目標粒度を達成できることが確認され、ご提案に至りました。処理量を倍増するため、粗粉をカットする分級機とのセットプランも用意しましたが、ライン構成をシンプルにしたいということで、「連続式バイブロミル」単体でのプランが採用されました。導入後は、余剰品種が新たな製品として生まれ変わった上、困っていた保管場所の問題まで一度に解決できたことに大変喜んでいただきました。また、シンプルに「連続式バイブロミル」単体でそれを実現できたことにもご満足いただいています。