振動式で電子部品を効果的に冷却搬送

CASE 013

  • 処理:供給、輸送、冷却
  • 業種:精密
  • 原材料:セラミックス系電子部品
  • 導入商品:バイブロフィーダ

依頼内容

電子部品メーカー様から、「焼成炉から排出されたセラミックス系電子部品を確実に冷却したいが、コンベアからの落下と不十分な冷却に困っている」とご相談がありました。

課題・原因

既存設備のベルト式スチールコンベアは、稼働中にベルトが蛇行することがあり、その度に製品が枠外に落とされ不良品となっていました。さらに困っていたのは、その際、速やかなメンテナンスが必要となりますが、調整にはある程度の経験値が求められるため、対応できる従業員が限定されてしまうことでした。冷却不足に関しては、製品が焼成炉から重なり合うように排出され、小山状に堆積した状態のまま搬送されていることが大きな原因でした。また、供給量に対する調整がインバータによる速度可変しか方法がないことも課題とされていました。

提案内容

振動式の供給機「バイブロフィーダ」をご提案しました。搬送中の製品の振動投射角度を50〜70度まで可変できるよう、振動源であるユーラスバイブレータに取り付けベースを設置。振動数はインバータによりコントロールできるので、速度調整のみだった既存のベルト式よりも大幅に搬送状態の選択肢が広がります。トラフには側面があり製品がラインから落下する心配もなく、ベルトのメンテナンスも不要です。また、冷却不足に対しては、トラフ本体の側面底面が水などを流せるクリアランスを設けた二層構造になっている水冷ジャケット仕様にすることを提案しご採用いただきました。導入後は、製品が均一にまばらな状態で搬送できるようになり、冷却効果も大きく向上しました。ライン外への落下、メンテナンス、冷却不足、搬送状態の選択幅、すべての問題が改善され、お客様にも大変ご満足していただいています。