水分を含む産業廃棄物の効率的な選別

CASE 018

  • 処理:ふるい分け
  • 業種:リサイクル
  • 原材料:産業廃棄物の粗選別品
  • 導入商品:ジャンピングスクリーン

依頼内容

リサイクル会社様から「粗選別された建設廃棄物を、効率よく可燃物と不燃物に選別したい」とご相談がありました。

課題・原因

選別前の建設廃棄物は一旦屋外に保管されていました。そのため、雨天時には雨ざらし状態となり、たっぷりと水分を含んでしまいます。既設での選別には金属製の網でふるう一般的な振動ふるい機を使用していました。このタイプは、原材料に水分が含まれていると網目へ付着しやすく頻繁に目詰りを起こすので、その度にメンテナンスが必要となっていました。また、選別の精度も課題で、ふるい後の可燃物には土砂、石、がれきなどの不燃物が残っていました。しかし、次工程の炉にはそのまま投入するしかすべがないため、燃焼効率の低下や炉床の損傷という問題を抱えていました。

提案内容

含水率の高い原材料や付着性の強い原材料のふるい選別に多くの実績のある、波動式ふるい分け機「ジャンピングスクリーン」のタイプLFをご提案しました。「ジャンピングスクリーン」は、金属製の網を振動させる一般的なふるい機とは異なり、柔軟性のあるウレタン製のスクリーンマットを波動運動させてふるい分ける仕様です。そのため、本件のような水分を含む建設廃棄物でも付着しにくい上、付着した際にも剥離します。また、スクリーンマットを引っ張ったりゆるめたりするので、網目が伸縮し目詰りを起こしません。生産性も高く、振動ふるい機より単位面積当たりの処理量が大きいため、レイアウトをコンパクトにすることができます。さらには、スクリーンマットの取り付けがユニット化されているため、損傷した際にはその部分のみの交換が容易にでき、メンテナンス面でも優れているのです。粉体エンジニアリングセンターでのテストの結果、水分を含む建設廃棄物でも可燃物と不燃物にしっかりとふるい分けできることが確認され、採用が決まりました。導入後は、スクリーンマットの目詰まりもなく、効率よく選別され精度の高い回収ができていると高評価をいただいております。