締め固まりやすい粉体の架橋現象を解消

CASE 019

  • 処理:供給、排出
  • 業種:食品
  • 原材料:調味料(粉末)
  • 導入商品:バイブロホッパ

依頼内容

食品メーカー様から「締め固まりやすい調味料をストックホッパからスムーズに排出できるようにしたい」とご相談がありました。

課題・原因

取り扱っている調味料は細かな粉末なので、ホッパに貯蔵している時間の経過とともに締め固まってしまいます。そのため、ホッパからの排出時に、テーパー部(勾配のついた部分)においてブリッジやラットホールなどの架橋現象がたびたび発生していました。既設のホッパにはバイブレータが取り付けられ振動を与えていたのですが、効果は十分ではありません。結局、現場の作業者がゴムハンマーなどでホッパを叩き、どうにか対応しているという状況でした。人手がかかり生産効率が悪い上、ホッパのテーパー部が凹んで変形し、調味料の排出に更なる悪影響を及ぼしていました。

提案内容

原材料である調味料の状態と実際の現場を確認したところ、架橋現象は当社のビンアクチベータ「バイブロホッパ」で解消できると確信しました。「バイブロホッパ」は、ユーラスバイブレータを装着したブリッジ・ラットホール防止用の強制排出装置で、貯槽の下に吊り下げて使用します。本体内部には粉粒体の直圧を支える振動バッフルがあり、ユーラスバイブレータによる振動力で水平方法に円振動するのですが、この振動バッフルはなだらかな円すい状で角度を持っているため、粉粒体に対して垂直方向の力が作用し架橋現象を崩す、という構造・原理です。また、「バイブロホッパ」を取り付けることで排出口も大きくできるので、より効果的な排出が行えるようになります。本件は食品である調味料が対象ですので、衛生面にも配慮し、本体もユーラスバイブレータのウエイトカバーも、水洗いができるオールステンレス仕様の「バイブロホッパ」をご提案しました。大きな期待とともにご採用いただき、導入後は、架橋現象もすっかり解消しスムーズな排出が行われています。また、「バイブロホッパ」の設置場所が工場見学コースの経路にあるため、オールステンレス仕様にしたことでゲストからの見栄えもよくなったと高評価をいただきました。