充填時の集塵ロスを改善する集塵フード

CASE 024

  • 処理:計量、充填
  • 業種:化学
  • 原材料:カーボン粉
  • 導入商品:フレコンスケール FS型シリーズ、バイブロパッカ

依頼内容

化学メーカー様から「カーボン粉の自動計量充填時にすき間からロスする粉塵を減らし、製品をコストダウンしたい」とご相談を受けました。

課題・原因

自動計量充填装置は、充填機「バイブロパッカ」を組み合わせた「フレコンスケール FS型シリーズ」で、以前当社が納めたシステムです。問題の箇所は、そこにバケットコンベヤからジョイントする部分のすき間でした。原料であるカーボン粉は、粒度が非常に細かいため、わずかなすき間からでも漏れ出してしまいますが、当時の技術では構造上完全に密封することができませんでした。カーボン粉は真っ黒ですべりやすい性質のため、工場内に広がると大変危険な粉末です。そのため、問題のすき間に強力な吸引装置を当て、粉塵が外部に拡散するのを防止していたのですが、本来内部に留まるはずのカーボン粉まで吸引してしまい、かなりの量の原料をロスしていました。新たな競合との価格競争もあり、早急にこの無駄を省きコストダウンを実現する対策が求められていました。

提案内容

ちょうど数ヶ月前に同様のケースを改善できる画期的な集塵フード「ノンロスフード」が当社で開発されていました。専用に設計された「ノンロス特殊フィルタ」を内蔵し、集塵ロスを大幅に削減する特殊な構造の集塵フードです。すべてオーダーメイドのため、既設システムに組み入れることも問題ありません。早速、原材料漏れを防止できる「ノンロスフード」の優れた構造とその原理をご説明したところ、無駄がほぼゼロになることに大変驚かれ、ご採用いただきました。導入後は、「粉塵の発生は改善され、たった数ヶ月で費用の回収ができた」とその効果と経済性を高くご評価いただき、同施設内の別の計量システムにも、さらに関連施設の計量システムにも「ノンロスフード」をご採用くださいました。