コンパクトサイズの研究試験用振動ミル

CASE 026

  • 処理:粉砕
  • 業種:鉱業
  • 原材料:鉱石
  • 導入商品:バイブロポット

依頼内容

独立行政法人様から「試料として10mmアンダーの鉱石を粉砕する研究室レベルの振動ミルを探している」とご相談を受けました。

課題・原因

お客様は研究を目的とする機構であるため、多様な種類の鉱石を試料として取り扱っています。それらを、化学分析の前処理として粉砕する振動ミルをお探しとのことでした。対象となる鉱石はすべて10mmアンダーですが、試験ごとに硬度もさまざま、粉砕する処理量も毎回変わります。ですので、それらに対応できる柔軟性と耐久性を兼ね備えたうえ、頻繁なポットや媒体の洗浄が容易に行える粉砕機をご要望でした。そして、設置場所が研究室内であるため、できるだけコンパクトなサイズであることが求められていました。

提案内容

当社の研究試験用振動ミル「バイブロポット」をご提案しました。「バイブロポット」は、研究試験用に特化した設計のため、サイズもコンパクトで洗浄やメンテナンスも容易です。振動源にはユーラスバイブレータを採用しており、高い安定性と耐久性を誇ります。さまざまな原材料に対応できるよう、ポットの材質も各種ご用意があります。そして媒体には、φ70mm、φ32mm、φ25mmと3種のロッドを揃えておけば、多様な硬度や処理量にも対応できることをご説明しました。しかしながら、これまで同じようなケースでの実績はありません。硬度や投入量によっては、ポットの破損や運転の不具合などの可能性も十分あり得ます。そのリスクもお伝えしましたが、お客様は「一度トライしてみたい」とご決断され、ご提案の内容でご発注いただきました。納品後しばらく経過したころ、お客様の方からご連絡があり、「硬い鉱石でもしっかり粉砕できている、ポットの破損や不具合などもなく正常に稼働している」と、高評価のご報告をいただきました。