移動可能な専用架台付きふるい分け機

CASE 031

  • 処理:ふるい分け
  • 業種:砕石、石灰
  • 原材料:石灰石
  • 導入商品:バイブログリズリフィーダ

依頼内容

石灰メーカー様から「採石場で石灰石を高精度にふるい分けたいが、定期的に移動する現場に対応できる機械はないものか」とのお話がありました。

課題・原因

お客様は当社の前身である安川商事時代から50年以上お取引のある石灰メーカーで、当社の商品を数多くご使用いただいています。折にふれてご様子やお話を伺いに訪問しているなかで、本件は雑談中の「できたらでいいのだが」程度の一言がきっかけでした。作業員の高齢化や人材不足もあり、「作業内容や工程を効率化したいのだが、特に2回行っている選別作業の負担が大きい。移動できるふるい分け機があれば一度で済むのだが」とのお話でした。採石現場は山を崩しながら定期的に移動するので、機械を固定設置するわけにはいきません。そのため、採石場では石灰石を一旦パワーショベルのスケルトンバケットで大まかにふるい分け、その後、工場に運び再びふるい分け機で選別していました。パワーショベルは移動できるが櫛状のスケルトンバケットでは粗ふるいしかできず、ふるい分け機は選別精度は高いが移動できないので、この二度手間は仕方がないと半ばあきらめていたのです。

提案内容

その場で、解決策があることを即答しました。お客様には「ふるい分け機は移動できない」という先入観があり、また当社側も「今の工程で満足されている」と思い込んでいたので、本件の問題が見逃されていたのです。回収したい石灰石は20mm以上ですので、後日、当社のふるい分け機「バイブログリズリフィーダ」に移動用の専用架台を取り付け、バータイプを「GB形」にするプランをご提案しました。「バイブログリズリフィーダ」は適用領域が10mmから250mm。バータイプ「GB形」は、原材料に水分が含まれていてもいつきや引っ掛かりを防止するので、屋外の雨天稼働時でもハツリ工具が不要です。そして、フォークリフトで持ち上げ移動できるように設計された専用架台や治具を取り付けることで、問題は解決されます。お客様には、「必要な場所で必要な量だけふるい分けができる」と高評価をいただき、この内容で採用となりました。導入後は、作業効率が大幅に上がったうえ、歩留まりも品質も向上しました。現場作業員の負担軽減にも貢献でき、すべてにおいて満足のいく結果となりました。