特殊排出口による粉砕機からの自動排出

CASE 034

  • 処理:粉砕
  • 業種:非鉄金属
  • 原材料:金属粉
  • 導入商品:バッチ式バイブロミル

依頼内容

非鉄金属メーカー様から「原材料を粉砕機から手作業で排出しているが、人手も時間もかかるうえ危険なので改善したい」とご相談がありました。

課題・原因

お客様はバッチ式の振動ミル「バッチ式バイブロミル」をご使用中で、老朽化から入れ替えを検討されていました。現場を確認すると、「バッチ式バイブロミル」で2時間粉砕した原材料を、作業員が手作業でドラムから取り出すというフローでした。大きな問題は、粉砕直後のドラム表面温度が120度近くまで上昇しているため、触れる温度に下がるまで作業員は何もできないということです。この待ち時間が約30分もあるため、排出時間全体としては1回につき1時間ほどかかっていました。また、この排出作業自体がかなりの重労働なこともあり、人員の確保にも大変苦労されていました。非効率な作業、高温による危険性、重労働の負担、これらを改善できるプランが求められていました。

提案内容

「バッチ式バイブロミル」に吸引排出装置を実装した「バッチ式バイブロミルADVM」をご提案しました。この吸引排出装置には、当社が開発した「特殊排出口」が採用されており、粉砕後の原材料をエア吸引で自動的に排出します。そのため、これまで作業員が行っていた排出作業がほぼ自動化され、ドラムの冷却時間も不要となるので、1回の排出時間はわずか3〜5分。現状の約1時間から大幅短縮が実現できます。そのうえ、現場作業員の火傷の危険も重労働の負担もなくなるのです。説明をお聞きになったお客様からは、「排出作業にかける費用としては少々高額ということもあり検討を要する」とのご回答でしたが、後日、「安全面や生産性など総合的に勘案した結果、導入が決定した」と、採用のご連絡をいただけました。納入後は、操作がすべて制御盤で行えることも含め、排出工程が効率的かつスムーズになったと高評価で、担当されていた作業員の方も、重労働から解放されたことを喜ばれているそうです。