バラ物輸送船内荷役設備の定量切り出し

CASE 047

  • 処理:供給、切り出し
  • 業種:運輸、機械
  • 原材料:石灰石
  • 導入商品:バイブロフィーダ

依頼内容

運搬機械メーカー様から「石灰石運搬船のアンローディングシステムに振動フィーダを組み入れたい」とお引き合いをいただきました。

課題・原因

お客様は、石炭や石灰石などのバラ物輸送船内に荷役機能を設けるセルフローディング・アンローディングシステムの設計・製作を行っています。本件も同システムなのですが、使用される環境が緯度の高い地域なので、取扱物の石灰石が輸送中貯蔵するホッパ内で凍結してしまうことを想定していました。そこで、これまでベルトコンベヤを使用していたホッパからの定量切り出しに、振動フィーダを導入したいとのことでした。しかし、船舶をはじめシステム内のホッパや各輸送機器など、すべて設計は終わっており、設置スペースに制約がありました。

提案内容

オーダーメイドの設計ができる供給機「バイブロフィーダ」をご提案しました。同機は、振動源にユーラスバイブレータを搭載し、他はトラフと防振バネだけという、とてもシンプルな構成の振動フィーダです。フルオーダーなので、設置スペースの制約は問題ありません。石灰石が凍結したときへの対策としては、ホッパの開口部を十分に広げ、「バイブロフィーダ」のトラフ幅もそれに合わせたサイズにすることで、閉塞を緩和できるのではないかとご説明しました。お客様は「バイブロフィーダ」がオーダー設計できることがわかり、まず、レイアウト内に収まることに安堵されました。また、シンプルな構造なので、メンテナンスが容易なことも評価していただきました。さらに、凍結時の対策についても「期待ができそう」ということで、スムーズに採用が決まりました。導入後も、「安定した定量切り出しができている」「メンテナンスがユーラスバイブレータへの給油だけなのはありがたい」とご評価いただき、次に設計予定の船舶へも導入をご検討いただいています。