食塩水にも対応できる食品仕様のフィーダ

CASE 050

  • 処理:供給
  • 業種:食品
  • 原材料:塩漬け唐辛子
  • 導入商品:バイブロフィーダ

依頼内容

食品メーカー様から「新たにバケットコンベヤを導入するので、そこへ材料を供給するフィーダについて相談したい」とご連絡をいただきました。

課題・原因

材料は食塩水に浸された唐辛子です。大きな袋に詰められていて、それを作業員一人で、開封し食塩水ごと洗浄機へ投入していました。しかし、1袋の重量は20kg以上もあり、洗浄機の投入口は高さ2mの位置です。横付けされている階段付きの台まで登り、持ち上げながら投入しなければなりません。この作業がかなりの重労働で、またケガや事故のリスクもあるため、新たにバケットコンベヤを導入して代替しようということでした。そのバケットコンベヤに供給する、ホッパ付きのフィーダをお求めでしたが、ご要望が2つありました。まず、取り扱っている材料は食品ですので、衛生面に十分に配慮してほしいということ。そして、安全面から、足元にはかさ上げ用の踏み台などを置きたくないとのことでした。

提案内容

衛生面と安全面、さらに作業効率を考慮したオリジナル仕様の「バイブロフィーダ」をご提案しました。「バイブロフィーダ」は、ユーラスバイブレータを搭載した強制振動式の供給機です。構造的にホッパからの直圧に強く、強振動により水分を含む原材料でも安定供給できるので、本件には最適だと判断しました。衛生面から、トラフはステンレス製で輸送面に原材料たまりがない設計とし、架台もステンレス仕様です。防振バネについてはステンレス製がないため、食塩水による錆対策としてラバー巻きのものを選定。ユーラスバイブレータは、塩分の影響を受けにくい全天候形のモデルとしました。安全面では、小柄な方でも踏み台などを使わずに安全に投入できるよう、架台とホッパは高さを最大限に抑えます。作業効率の観点からは、ホッパの形状を縦横ともかなり幅広にし、投入口の面積を大きく取りました。お客様からは、「よく考えられている」との感想をいただき、この設計での採用が決まりました。導入後は、「材料に水分が含まれているので心配だったが、スムーズに切り出せている」「現場作業員の身体的負担が減り、労働環境だけでなく作業効率まで改善した」と喜ばれています。