1つの投入口から左右へ振り分け供給

CASE 015

  • 処理:供給
  • 業種:化学
  • 原材料:酸化アルミニウム
  • 導入商品:バイブロフィーダ

依頼内容

化学メーカ様から、「1つの投入口から左右両方に振り分けができる供給機を提案してほしい」とご依頼がありました。

課題・原因

通常、2台の供給機を新設する事案ですが、設置予定の場所にはそれだけのスペースがありません。ダンパーなども検討しましたが、上部排出口と投入口の間にクリアランスがなくシュートの角度も取れない状況で断念せざるを得ません。スペースおよびクリアランスといった物理的条件が大きな課題でした。

提案内容

1台で左右両方向に振り分け搬送できるよう設計した特別仕様の「バイブロフィーダ」をご提案しました。トラフ中央上部に投入口、トラフ左右それぞれの下部に排出口を設けます。ユーラスバイブレータを振動源とする「バイブロフィーダ」は、通常ユーラスバイブレータを2台使用しますが、トラフの中央下部に1台、トラフ左右それぞれの上部に1台ずつ、計3台取り付けることで、振動方向を制御し左右両方への搬送コントロールが可能となります。投入から排出の面間距離も非常に短く省スペースなので、クリアランスの問題もクリアできます。搬送面のコーティングと点検口の工夫を含めた提案内容にご納得いただき、採用に至りました。導入後は、ご要望通りの振り分け供給が実現しています。搬送面をコーティングしたことでコンタミのリスクも大幅に低減され、また排出口両サイドの背板を2重の点検口構造にしたことで、清掃性も格段に良くなったと大変喜ばれています。