供給機のトラフを工夫し均一な分散投入

CASE 022

  • 処理:供給
  • 業種:リサイクル
  • 原材料:混合廃棄物(廃プラスチック破砕物、木くず、他)
  • 導入商品:バイブロフィーダ

依頼内容

リサイクル会社様から「混合廃棄物の選別ラインをリニューアルするのだが、風力選別機への投入を均一に分散できないか」とご相談を受けました。

課題・原因

既存のラインは、廃プラや木くずなどの混合廃棄物を、まず2台の振動スクリーンでふるい分け、それを受けたベルトコンベヤで風力選別機へ投入していました。問題なのは、風力選別機の投入口幅1,800mmに対し、ベルトコンベアの横幅がその1/3の600mmしかないことです。これでは原材料が均一に広がらないため、風力選別の精度も効率も下がってしまいます。リニューアルを機に改善したいとのご要望でしたが、既存ラインと同タイプの各機器類を再導入することは決まっており、新たな機器を追加するにしても設置スペースが極めて限定的でした。

提案内容

投入口幅とのサイズギャップと設置スペースの課題に対し、吊り下げ式の振動フィーダ「バイブロフィーダ」をカスタマイズすれば解決できるのではないかと考えました。「バイブロフィーダ」はトラフのアレンジバリエーションが多彩で実績も豊富です。本件では、トラフ幅800mmをベースに、先端(投入口側)を斜辺1,600mmになるよう斜めにカットした特別仕様を設計し、ご提案しました。空中に吊して設置するためスペースの問題もクリアします。原材料をベルトコンベヤから一旦「バイブロフィーダ」で受け、幅1,600mmの斜辺から投入口幅1,800mmの風力選別機に投入する、というプランです。この方法であれば投入口幅とのサイズギャップが解消され、原材料を均一に分散して投入できるため、風力選別の精度とともに効率も格段に上がるはずです。お客様からは、「斜めにカット」という工夫に対し特にご評価をいただき、採用が決まりました。導入後は、トラブルもなく順調に稼働していると大変喜ばれ、「豊富な実績があり、さまざまな状況に対応することができるユーラステクノさんに相談して良かった」とのお言葉までいただきました。また、この事例を関連グループの会社様にもご紹介くださり、同仕様の「バイブロフィーダ」を新規にご注文いただきました。