破砕した廃プラ・廃家電のふるい分け

CASE 053

  • 処理:ふるい分け
  • 業種:リサイクル
  • 原材料:廃プラ・廃家電破砕品
  • 導入商品:バイブロスクリーン

依頼内容

プラントメーカー様から「廃プラや廃家電の破砕品を光学式選別機で選別しているが、その前段でふるい分けし、精度を上げたい」とご相談がありました。

課題・原因

既設では、粉砕後の原料を、ベルトコンベヤでそのまま光学式選別機に搬入していました。そのため、識別センサーの支障となる細かな破砕物が多く含まれており、本来の性能を発揮しきれていません。そこで、その前段にふるい分け工程を追加したいとのご依頼でした。選別精度を上げるためには、10mm以下の破砕物を取り除く必要がありますが、廃プラや廃家電はプラスチック類が大半で、標準的な金網やパンチングでは目刺さりが起こってしまいます。また、かさ比重も0.05~0.1と軽いため、一般的な4~5mm程度の振幅ではふるい分けが難しいという課題もあります。さらには、原料中に含まれるワイヤーハーネスが、網目に引っ掛かることも予想されました。

提案内容

ご提案したのは、ユーラスバイブレータを搭載した振動式ふるい分け機「バイブロスクリーン」です。数多くの納入実績がある上、ふるい網の種類が豊富で、振幅・振動数も自在に設定できるからです。本件にはピッチの広いパンチングが効果的と考え、開き目φ10mmに対しピッチを13mmと25mmでテストを行うことになりました。振幅は上限の7mmに設定し、原料サンプルを流してみたところ、ピッチ13mmではプラスチック類の目刺さりが起こりましたが、25mmでは同現象が改善されました。ワイヤーハーネスの多少の引っ掛かりは残りますが、目刺さりはほとんどなくなり、ピッチを広くとることの有効性が証明されたのです。また、振幅を上げたことで原料が分散し、まれに起こる目刺さりも自然と解消されることが確認でき、これらのプラン内容で「バイブロスクリーン」をご採用いただきました。導入後は、「期待通り大幅に選別精度が向上した」と、お客様に大変喜んでいただきました。