コンタミを防止する連続粉砕システム
CASE 056
- 処理:粉砕、供給
- 業種:窯業
- 原材料:断熱材原料
- 導入商品:連続式バイブロミル、電磁フィーダ
依頼内容
断熱材を製造されているお客様から「設備のリニューアルを計画中で、コンパクトで使いやすい粉砕機を探している」とご相談を受けました。
課題・原因
既設の粉砕機はローラミルでしたが、老朽化に起因する故障が頻発していました。そのたびに生産ラインが滞るため、生産性に大きな影響が出ていました。取り扱っているのは断熱材の原料となる軽石とリン酸シリカです。これらはコンタミを嫌うので、その防止策が必要となります。要求仕様は45μmアンダー85%以上で、既設のローラミルよりコンパクトで使いやすい粉砕機をご希望されていました。
提案内容
当社の主力商品である「連続式バイブロミル」が最適だと考えました。接粉部をアルミナライニング仕様に、媒体をアルミナボールにすることでコンタミも防止できます。しかし、既設のローラミルとは粉砕方法が全く異なるため、まずはその小型試験機である「バイブロポット」で少量テストを行うことにしました。結果は良好で、続いて「連続式バイブロミル」によるスケールアップテストに移行し、ドラム容量100Lで処理量100kg/hをクリアできることが確認されました。一連の取り組みと結果はお客様から高く評価され、「前後機器も含めたシステム全体も設計してほしい」と追加オーダーをいただきました。「連続式バイブロミル」の前段には供給機「電磁フィーダ」、粉砕後の搬送には発塵の少ない吸引式空気輸送を組み合わせ、あらためてトータルでのご提案をしたところ、原料用のホッパ、粉砕品搬送後のフレコン計量装置、制御盤も含めた粉砕設備全体での採用となりました。納入後には、「以前の設備よりもコンパクトで非常に使いやすい設備になった」との評価をいただいています。